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充電式電池2019.06.24

最近、ごみ処理施設での火災ニュースが多いような気がする。4月に起きた長野市資源再生センターや、松本市の産廃処理場、秋田市のごみ処理場など。


これらの火災の原因をはっきりと特定することは難しいようだが、5年前と比べ全国のごみ処理施設の火災発生件数が4倍にもなったという話を聞いたことがある。

一度火がつけば、簡単には消えてくれない厄介な火災事故。処理施設の悲痛な叫びが聞こえてきそうだ。

家庭から出る不燃ごみの火災も少なくない。長野市でも年間数件は発生している。ガスが残ったスプレー缶が破裂し可燃性のものに引火する可能性が高いと言われている。

実は私も家庭ごみ(不燃ごみ)の収集中にごみ収集車(パッカー車)の火災を経験したことがある。その時、消防署の方と原因を探していたら、黒焦げになったコードレスクリーナーと破損したバッテリーが出てきた。そのバッテリーはジュクジュクと変な液体を出しながら煙を吐いていた。周りの物を燃やすくらいだから相当、高温だったに違いない。

ああ、リチウムイオン電池が原因だったとは。


なぜリチウムイオン電池は発火しやすいのか、詳しいことは省くが、要は過充電やショートなどで中の電解液が異常発熱し、暴走するということらしい。

不燃ごみの収集はスプレー缶やライターなど発火原因となりそうなものを取り除いてパッカー車に積み込んでいる。正直なところ、電気製品にはそれほど注意をしていなかった。

それ以来、不燃ごみ収集時はどうしても「充電式電池」が気になる。


先週、不燃ごみの袋の上に「バッテリー外してあります。」と書かれた紙が貼られていて、袋の中を覗くと、掃除ロボットが入っていた。これだ。確かにバッテリーで動く。私は、ごみを出された方の「心遣い」が嬉しくて思わず「ご協力ありがとうございます。」と返事を書いてしまった。

今海洋プラスチック問題が注目され、国際的に環境への関心が高まっているが、ごみは毎日出るし、世界のごみ処理事情は千差万別だ。ひとが生きていく限り、環境負荷ゼロはありえないけど、目の前のごみにいつもより少し気を配り、できることから始めてみる。

それが少しでも、環境や、私たちの未来のためになると信じたい。

業務部 西野

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